Wednesday, September 30, 2015


リヒャルト・ストラウスが「4つの最後の歌」というタイトルで作曲した歌曲。
その名の通り4曲から成り立つこの作品の、
最初の3曲にはヘルマン・ヘッセの詩が使われています。
少し暑さが戻った9月が終わってしまう今日に、
その3曲目の「9月」を。
夏の名残ですら消えていく、その様子も美しいヘッセの詩。

Der Garten trauert, 
kühl sinkt in die Blumen der Regen. 
Der Sommer schauert 
still seinem Ende entgegen. 

Golden tropft Blatt um Blatt 
nieder vom hohen Akazienbaum. 
Sommer lächelt erstaunt und matt 
In den sterbenden Gartentraum. 

Lange noch bei den Rosen 
bleibt er stehn, sehnt sich nach Ruh. 
Langsam tut er 
die müdgeword' nen Augen zu. 

庭は喪に服し 
雨が花々に冷たくしみ込む 
夏は震える 
静かにその終わりを待ちながら 

金色の葉が次々と 
高いアカシアの木から落ちる
夏は慌てて物憂げに微笑む 
絶えてゆく庭の夢に 

長い間薔薇の傍らに 
夏はたたずみ、休息を望む 
そしてゆっくりと 
疲れきった目を閉じる

Music:"September" from "Vier letzte Lieder" by R. G. Strauss

Tuesday, September 29, 2015


近所のクラフトのお店で毛糸が40%オフだったので、
茶色いのと黄色いのを買いに行ったら、
すごく鮮やかな水色があって、ついついそっちを買ってしまった。
ロッキー山脈にあるレイクルイーズのようなブルーだなって思ったら、
毛糸の名前が何と氷河。
レイクルイーズは氷河が解けた水だもんね。ぴったり。

I went to get some yarns in brown and yellow for the season, 
but I ended up getting ones in brown and blue.
My first impression of the blue yarn was like the colour of Lake Louise of Canadian Rockies, 
and guess what?
The name of the blue yarn is "glacier." 
Indeed!

Saturday, September 26, 2015


“死ぬとは、風のなかに裸で立ち、太陽に融け込むこと。
それ以外の何でしょう。
呼吸の停止とは、息を、その休みなき潮の満干から自由にすること。
それ以外の何でしょう。”
カリール・ジブラン「予言者」より 佐久間彪・訳


心の準備なしに
大切な人が突然この世から去ってしまうという現実はあまりにも厳しい。
ふと思い出す彼の言葉とか、笑い声とか
頭の中では何度も同じ音声でリピートできるのに、
実際にこの耳で聞くことはもうできなくて、
何かをしていないと彼のことを考えてしまうから
できる限り忙しくしていたいと思う反面、
自分が彼のことを思っていない時間に罪悪感を感じてしまったりするのね。
それでも、この先重ねて行く時間はきっと私たちに優しさを与えてくれる。

主人の親友の訃報に加え、他にも残念なことが続いた今年の結婚記念日だけれど、
鉄婚式の名の通り、
私たちの絆を、鉄のように更に固くできた一年であったと信じます。

We share not only happiness but sadness.
Don't worry, I won't forget.

Wednesday, September 16, 2015


今年はどんぐりに目がいきます。
久しぶりのダウンタウンで、久しぶりに衝動買いをしたのはどんぐりのナプキンリング。
何度も手に取って、ちょっと悩んだ末に買いました。
普段はあまり季節が限られる小物を欲しいとは思わないのだけれど、
お店でのディスプレーがとても素敵で。
どんぐりの部分が木でできているところが特に好きです。
今年は秋のリースにもどんぐりを入れたし、
大きさが微妙に小さくて使い辛かったスロウの布地にもどんぐり見っけ。
十年近く前に作ったスロウだけれど、
今年は使い道を見つけたのでたくさん使えそうです。
もう少ししたら、本物のどんぐりも拾いに行く予定♪

I've got pretty acorn napkin rings for our fall table.

Tuesday, September 15, 2015


玄関のドアには
ドライフラワーのリースから、
コットンの実をたくさん使った秋のリースに。

My new wreath for this fall.

Wednesday, September 9, 2015


「枕草子」などの文学の中に「菊の着せ綿」という習わしが出てくるのですが、
昔、長寿を祝う「観菊の宴」が宮中で催されていた頃、
菊の花の上に一晩置いて朝露を染み込ませた綿の布で
身体を清める風習があったそうです。
菊は長い間咲いてくれるので、それにかけて、長寿と若さを祈ったとのこと。
宴の席ではお酒に菊の花を浮かべていたそうな。可愛い。

そんな9月9日の今日は菊の節句だったので、
近所のスーパーでカラフルな菊を一包み買ってきました。
日本にいたときは気にも留めなかったけれど、菊はこちらではとても人気があって、
出来合いのブーケにもよく入っているし、
この時期はガーデンセンターなどを中心に小菊の鉢植えがたくさん売られています。
小さなマム系にはいろんな種類があるので、私も好んで家に飾るようになりました。
ただ淡く優しい色合いがなく、派手なのがこの国らしいかな。
ちなみに私は小さな薄紫色の紫紺菊という種類がいちばん好きです。

September is the month of Chrysanthemums.

Wednesday, September 2, 2015


あの肌を刺すような日差しが消え、
セーターを取り出す。

September.
I now grab my long-sleeve sweaters for my comfort.