Friday, October 17, 2014


たつた姫 たむくる神のあればこそ 秋の木の葉は 幣(ぬさ)と散るらめ
兼覧王「古今和歌集」第五巻・秋下298 (解説)
ある本に載っていた日本の女神様のこと。
昔は日本の四季は4人の女神が支配していると考えられていたそうです。
都を囲む山々東西南北に住む女神は
東に春の佐保姫(さほひめ)、南に夏の筒姫、
西に秋の竜田姫(または立田姫)、そして北に冬のうつ田姫というお名前だったとか。
元々は中国思想から来ているようですが、
中国では四季をコントロールするのは男性だったそうです(黒帝、白帝、青帝、炎帝)。
そういえば、ミュシャも四季を女性に例えて描いていましたね。
あの女性たちも女神様だったのでしょうか。
竜田比古神という旦那様を持つ秋の竜田姫は
平城京の西の竜田山に住んでおられ、
染色を得意とするお裁縫の神様でもあるそうです。
古来の日本では染色は女性にとってとても重要な仕事であり、
また秋の木々が色付くことを「染める」と言ったことから、
毎年竜田山を美しい紅葉へと変える竜田姫を、染色の得意な方とされました。
以来「竜田姫」という言葉は「染色が上手な人」という形容詞でも使われたそうです。

ところでずいぶん前にもう秋だなと呟いたのですが、
実は今年は秋の訪れがとてもゆっくりで
つい最近まで麦わら帽子をかぶっていました。
ここ数日雨が続いてい適温もぐっと下がったので、
やっと麦わら帽子はしまうことができそうです。

There are four goddesses to represent each season in Japan.
Spring goddess lives in the East, Summer in the South,
Fall goddess in the West, and the winter in the North.
The goddess of Fall is called, "Tatsu-hime ('hime' means 'princess'),"
and she is great at sewing and dyeing.
Do you have this kind of old tale in your country?

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