Thursday, October 30, 2014


便箋やカードなどをしまっている文箱を整理していたら、
数年前に京都の松栄堂さんでもらった植物カードを見つけました。
秋の七草のひとつ、藤袴。
びっくり!
先日、ある素敵な方に教えて頂いた歌に藤袴が出てきて、
ちょうどその話をしたばかりだったから。
現在は絶滅危惧種だそうです。
私が子供の頃、咲いていたのかな。
道を歩きながら母に教えてもらったたくさんの草花の名前。
その中に藤袴は入っていたのかな。
今度聞いてみよう。


主知らぬ 香こそにほへれ 秋の野に 誰がぬぎかけし 藤ばかまぞも
素性法師「古今和歌集」第四巻・秋上241


ふわっと残る香りは秋の野の香り。
誰かが脱いでかけた袴に残る香り。
藤袴が群生する野原を歩いたり、寝っ転がったりしたのかな。
葉の色や空気の重さの違いだけでなく
香りですら季節を深めると教えてくれる歌を、
素敵な10月の終わりに。

Even the scents of plants and flowers can take parts to create the seaoson.

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