森を流れる時も、牧場(まきば)を流れる時も、
冬、氷の下を流れる時も、夏、炎熱のあひだを流れる時も、
お前は同じ姿に流れながら、季節と岸のために
昔ながらの新味を与へる。
美しい河よ、市(まち)の苦悩からのがれ得て、
人は時に来てお前の岸辺に坐して
静かなお前の波と一緒に
流れ去る歳月を感じ味わふ。
ヴァンサン・ミュズリ「河流」堀口大學・訳
〜
ゆっくり過ごした午後のしめくくりに歩く川岸は、
楠みのないブルーライトで染められたような発色がきれいでした。
We walked along a river just before the sunset and enjoyed the view in blue.
*ヴァンサン・ミュズリ(ヴァンサン・ミュゼリの場合も)についてネットで捜したのですが、
フランス語ばかり(読めません)で、日本語や英語ではほとんど出てきませんでした。
ヴァレリーやアポリネールと同時期に作品を残した方なので、
堀口大學氏の友人(または友人の友人)だったのかなあと思っています。
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