Friday, September 3, 2021





"昼よりも夜の方がずっと色彩豊かだと、よくそう思うんだ"

ヴィンセントヴァンゴッホ (1888) アルルにて


「夜のカフェテラス」が好きな主人の
誕生日プレゼントに選んだデジタルのゴッホ展。
部屋の壁と床に映し出されるゴッホの作品、
それもただ映し出されるのでなくて、
彼の絵画を使った色のエンターテイメントでした。
絵筆のストロークとともに
ゆっくり色がのせられていったり、
暗くなった部屋に
ひとつずつゴールドの星が浮かんできたり。
素敵だったのが、アーモンドの花。
水色の空に枝が伸びてきて、
その枝にポツンポツンと花がつき、
満開になったかと思ったら
風に吹かれて花びらが舞い上がって、散っていく。
行く前はデジタルってどうなんだろうと心配だったけれど、
こんな楽しみ方も出来るんだなと感動しました。

「ローヌ川の星月夜」など、
昔パリのオルセーで
主人とふたりで見た作品もたくさん見れて楽しかったです。
ひとつひとつの作品の動きが結構速いのですが、
ある意味テンポがあるおかげで娘も楽しめました。
もっと娘が大きくなったら、
ゴッホの人生を振り替えりながら
もう一度一緒に作品を見たいです。

ところで私が初めてゴッホの実物を見たのは
中学生のときです。
新宿の東郷青児記念館の「ヒマワリ」。
(今は美術館の名前が違います。)
静かにひっそりと息をこらすように見たあの絵、
あれはまさしく
ガラスの奥で額縁に飾られたよそ行きの絵でした。

時代ってすごい。
実物ではないけれど、
体感することで子供でも絵画を楽しみ、
身近に感じることができる。
美術は観るものではなくて、
本当の意味で
感じるものになっていくんだな。

Beyond Van Gogh (Calgary)

ちなみに今トロントではデジタル版モネをやっているらしい。
みーたーいー。


3つに分けられた展示の中のひとつめが
簡単なバイオグラフィーや引用が書かれた
パネル展示だったのですが、
背景のエンラージされた絵のパーツ、
「何だと思う?」と娘に聞いたら
面白い答えが返ってきたのでシェアします。

丘のお花畑

(一番手前のグリーンの絵) 海藻

空から流れる川

川に流れているラプンツェルの髪の毛

スマーフの住む森

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